牽牛・織女を見守る天香香背男
名古屋市西区の星神社に伝わる版画絵で、江戸時代の作と推定されています
牽牛は、4000年前頃の中国で名付けられた日本の星神の呼び名です
西暦720年成立の日本書紀では、 天津甕星あるいは天香香背男と記されています
名付けられた時代と地域が異なるため、違う名前で呼ばれますが、両者は等しく日本の星神部族の長=星帝を指しています
例えば、江戸幕府将軍を幕末期にアメリカがTycoon(大君)と呼んだように、異なった呼称が同一官職を示すことがあります
この絵は、初代公方家康とLast Tycoon Yoshinobuを同一画面に描いたようなもので、実際にはあり得ない構図になりますが、公方とTycoonは等しく征夷大将軍を指します
牽牛と天津甕星(天香香背男)は違う時代に生きた別個体ですが、等しく星帝を指します
そして、自らは 天帯彦大君=天から降りてきた男の大王と名乗っていました